それはとある夜の街の出来事。
スナックのホステスをやっていた私は、
その日ポン引きをする為に
小さな駅裏の飲み屋街を歩いてました。
出来たての小さな店の私達は
その街の事情を知る良しも無く、
その辺のお店のおねえさんに
「お稼ぎー」と挨拶してもらいながらも、
縄張りの事とか言われたらめんどくさいなぁと、
ついつい街のはずれまで来てしまいました。
時間は夜中の2時過ぎ。
酔いつぶれたおじさんが、
さっきのおねえさんと
もう1人のおねえさんに
声をかけられてました。
おねえさん達は少しの間、
何かあったようなぼろぼろのおじさんを介抱し、
抜群のコンビネーションでおじさんをひきずって、
2階のお店に上がる狭い階段の、
ほんのり赤い灯りの奥へと消えていきました。
その光景は、まるで野生の縮図でした。
捕食する側とされる側。
そして「生きていく」という事。
自然ってこんなしくみになってたんですね。
私にとって忘れられない風景のひとつ。
そして今なら思う「撮りたかった風景」の
ひとつでもあります。
って、カメラ向けちゃまずいですけどね。
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